物忘れで受診した場合に疑われるのは、4つのDについて

投稿者: | 2017年8月24日

精神神経領域で、もの忘れを主訴に受診するケースが増えてきています。そのようなケースとして代表的な疾患が認知症(dementia)です。

この認知症は、様々な基礎疾患によって引き起こされます。

認知症以外の疾患としては、せん妄 (delirium)などの意識障害、幻覚妄想状 態(delusion)、うつ病(depression)でも似たような状態を認めます。

そこでこうした患者さんを診察する場合は、これら4つのDに留意する必要があります。

なぜなら初老期以降の患者さんでは記憶障害、うつ症状、幻覚妄想、そして意識障害は相互に関係が深いからです。

また忘れてならないのは、認知機能に影響する身体の病気と薬物の副作用の問題です。

まず中枢神経系の疾患であれば認知症症状や軽度認知障害(MCI)状態の原因になります。

中枢神経系の疾患としては、アルツハイマー病(AD)、 パ—キンソン病(PD)、筋萎縮性側索硬化症が知られています。

脳腫瘍や尿毒症、糖尿病などの身体の異常によっても 認知症や精神病症状が起こることもあります(症状精神病)。

ある種の薬物の副作用についても当てはまります。

また高齢者ではうつ病を始めとして、統合失調症、妄想性障害などの精神疾患を認知症と間違えやすいので、 その鑑別も重要になります。

なお高齢者の精神遅滞との鑑別が困難なことがあります。こうした場合には、 病歴の他に血液生化学検査、放射線検査などを行いながら鑑別していきます。

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