標的症状を中核症状と周辺症状に分けて治療する方法について

投稿者: | 2017年8月24日

認知症の治療を述べるにあたって、その予防について触れておきます。

予防には1、2、3次予防があります。これを、アルツハイマー病(AD)の予防を例にとって説明してみましょう。

ADの原因仮説として最も有力なのは、アミロイドβ(Aβ)が脳内に蓄積していく過程で神経細胞死を引き起こすというものです。

1次予防とは原因物質であるAβを脳内に蓄積させないことです。

2次予防とはAβの蓄積がわずかで臨床症状がまだみられないか、目立たない時期になされる早期治療・対応をいいます。

そして3次予防とは普通に行われる治 療のことであり、さらなる症状の進行を 阻止する努力です

現時点では認知症治療は3次予防のレ ベルに留まつており、ごくわずか2次予 防が試みられているに過ぎません。

つまり現状では、病因メカニズムに働きかけるようなものはなく、あくまで臨床症状を軽減するという程度に過ぎないのです。

次に、認知症治療の標的症状は2つに分類されます。

ひとつは、中核症状とされる認知機能障害であり、2つめは周辺症状といわれてきた行動異常・精神症状(BPSD) です。

さらに認知症治療においては、他の疾患以上に介護者への配慮が重視されています。こうしたことを配慮しつつ、ここでは、 中核症状の治療を中心に述べていきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です