対応と治療|原因などを把握し、非薬物療法を基本とする

投稿者: | 2017年9月27日

BPSD治療は原因、誘因、状態を把握し、それぞれに適応した治療を選択します。

非薬物療法は、まず治療介入が必要かどうか、またどの程度の介入が必要なのかの注意深い検討が出発点になります。軽度なBPSDであれば、家族などの介護者の理解と協力を得て周到に非薬物療法および環境調整を行えば、効果的な治療ができます。

介護者に教示べき内容と注目点を具体的に示してみましょう。

①介護者に患者との意思疎通法を教育する

介護者に患者との意思疎通法を教育することは極めて重要です。すなわち、短く簡潔な表現を用い、一度に多くの指示をしない、肯定的な表現を用いて、否定的な表現をしないことです。また相手の目を見る、微笑む、うなずく、その発言を無碍に訂正・否定しない、などが基本となります。つまり言語以外でも褒めたり励ましたりすれば治療効果が生じるわけです。

②患者の身体的な状態に適切に対処する

患者の身体的な状態、たとえば、疼痛、失禁、空腹などに適切な対処ができれば、それが解決につながることがあります。

こうした症状がBPSDの直接因であることも少なくないからです。

③不安や恐怖を引き起こす環境要因を回避する

不安や恐怖を引き起こす引き金となる原因や関係する環境要因の有無を検討し、それを回避する処置を行います。

④能力が低下したために起こる怒りや苛立ちを理解する

能力が低下したために、さまざまな事態に対処できなくなったことに、本人が苛立ちや怒りを感じていることを理解します。この理解は、本人にも介護者にも安心とゆとりをもたらします。

⑤首尾一貫した対応

いったん方針を決めたら、心を強くもって一貫した対応をしてもらいましょう。

⑥軽食・運動を取り込む

軽食・運動には患者の気をそらす効果があります。また、音楽や散歩が不安やストレスを軽減する効果をもつこともまなんでもらいましょう。

⑦慣れ親しんだ環境、落ち着いた照明

慣れ親しんだ環境、落ち着いた照明は不安とそれに関連する症状に効果があることを理解してもらい、このような生活環境をできるだけ維持してもらいます。

⑧ガーデニング、ペットの世話、美術活動

カーデニング、ペットの世話、美術活動は抑うつ症状の改善に役立つことをしってもらいます。

そのほかには、日中の定期的な運動が昼夜逆転を防ぐことを学んでもらいます。

また、もし興奮された場合に備えて、興奮を軽減するために利用する静穏な部屋や場所を、あらかじめ考えておきましょう。

なお入院や入所例では、興奮を軽減するために静かな個室を用意し、見当識や昼夜のリズムを改善するためにわかりやすい環境を提供しています。

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